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メディア広報画像:
Release and Images
RELEASE EXPO JAPAN “KANSHA NO KIMOCHI” (may/2017)
「感謝の気持ち/Gratidão/ Gratefulness」と名付けられた展示会(2017年5月)は在東京ブラジル大使館に於いて、サン・パウロ州に生まれ、現在はパラナ州 ロンドリーナ市在住の日系二世画家、クボ・カルロス の作品大小18点を集めて開催されます。日本人の両親を持ちながら、クボは自身のことを「典型的なブラジル人」と称しています。彼の作品がその日本ルーツに影響されていることは明瞭であり、またブラジル暮らしの経験も表現されています。画家は自分の生活におけるその二つの、対照的に異なる二つの世界の重要さを自覚しており、年月の過ぎると共に、その二つの文化と真実を凝縮させ、絵画へと移行させて 単一且つ普遍的な言語に変換し、 そこに調和と安定を求め、芸術に国境はないことを証明して、 彼の作品に出合うとき、そこに東洋と西洋の境界線を見出すことはほとんど不可能です。
彼の作品の題材は繊細な構図と透明性、それに鮮やかな色彩で標線されます。 彼はこれまでの歳月に 自分の起源を最もよく表し、自分の心の鏡とする題材を取り入れてきました。 この倦まず弛まぬ追及が無意識のうちに行われてきたことは明白で、その結果は芸術家にとって夫々の意味と重要性がある広範囲の人物群像によって構成された作品です。
四十年以上にわたる芸術経験と、よりよい生活環境を求めてパラナ州 ロンドリーナ市という内陸都市に移り住む決断の後、クボはその安らぎと平穏がもたらす活力を彼の作品に注ぎ込むことに成功しています。そのブレークとにより齎された喜びとモチベーション、またより素朴な環境との接近が、質朴で肉眼に見ないものをそのペインティング・ナイフと絵の具で純粋な魔術と変える創造的刺激能力の媒体となっています。彼の作品における大きな変化は、日常生活を読み取り、膨大な情報を処理する感性、そしてその全てのはけ口として絵画に移入する能力に由来すると言えます。クボの作品には最近、その特徴として透明性と色彩の連動が見られますが、そこからもペインティング・ナイフは増々彼の指と奥深い心の思いの延長となっていることが窺われます。
クボにはある作品が一人の人に共感を覚えさせるのは「見えざる物」の成せることであるとの自覚があり、絵画は単にキャンバスに盛られた絵具や美しい色彩、また四十年以上にわたり、日ごとに向上・発展してきた技法だけではないと強調しています。確かに画布と絵具は芸術家の活力を、それが善きと悪しきに関わらず、永久に伝え続ける要素です。であるからこそ、彼は描くという行為を非常に責任あるものと位置付けて、常に自身の人間的な向上を求める必要を感じているのです。
その自覚と感情の渦がこそ、彼が「感謝」と名付けた一連の新しい作品を世に問う決断の媒体となりました。これらの作品は最近数年の時間をかけて制作され、彼の日常から生み出された創作意欲と、ペインティング・ナイフの動き一つ一つ、またキャンバスに盛られた一色ごとに込められた彼の心、その真実、そうして全ての物と人とに対する感謝の念を伝えて行こうとするものです。
ご案内
東京都港区 北青山 2-11-12
在東京ブラジル連邦共和国大使館
107-8633
電話 (03)3404-5211
一般鑑賞時間
2017年05月16日~19日。午前10時~午後5時まで。
赤坂コミュニティぷらざ
〒107-0052 東京都
港区赤坂 4-18-13
赤坂コミュニティぷらざ
2017年05月20日~26日。午前9時~午後9時まで